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巡る命の不思議

久し振りに家族で「ロード・オブ・ザ・リング」のDVDを見返していた夏の終わりの午後。窓の外に何か気配を感じ目をやると葉っぱの間にシジュウカラ。30分ほど経ってまた目をやると同じ枝にとまったままのそのシジュウカラ。
「活発なシジュウカラが30分も同じ枝にいるなんて・・・」と窓辺に近づいても逃げる気配のないその子をじっくりと眺めると、まだほわほわとした毛に包まれた子供でした。
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【まだぽやっと心許ない胸元の黒ネクタイ】
きっとお母さんに「動かないでここで待っているのよ」って言われたんだね。無垢なその姿に心の奥がじんわりと暖かいもので満たされていきます。しっかりと言いつけを守っていたその子はしばらくして迎えに来た母鳥のさえずりに導かれて飛びだって行きました。

7月に私が子供の頃からお付き合いのあった父の友人の突然の訃報を受けました。私が20歳の頃から年2回ほどその方の仕事を手伝う様になり、毎年季節行事のようにお会いするのが当たり前になっていたこの30年あまりです。てっきり一ヶ月後に迫ったお手伝いの打ち合わせだと思って取った受話器の向こうからの知らせに声にならない悲鳴を上げてしまいました。
どんなに暑い夏の日も汗一つかかずに着物を着こなし、気高さと慈悲深さを秘めた涼やかで凛とした美しさに溢れたその人は最後のお別れを言えないまま旅立たれてしまわれました。
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【今年、初めて庭に訪れたナガサキアゲハ】
存在するのが当たり前だった人に2度と会えなくなるというのはただただひたすらに淋しいものだと思い知らされます。そして自分もいずれ大切な人に別れを告げ、辛いことも多いけれど、美しいものに溢れるこの世を去って行くのだと知るのです。
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はなを看取り父を見送ってからというもの、生まれては消えていく命の不思議が今まで以上に心に迫ります。この私もまた巡っていく命の一部であることをひしひしと感じ、この世の色合いが少し違って目に映るようになりました。
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言葉にするのは野暮なこともたくさんあるけれど、お互いの存在があるうちに素直な気持ちで伝えておきたい言葉もまたたくさんあるのだと心に思う今日この頃です。

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コメント

悲しいお知らせですね。
おそらく私も数回お会いした方でしょう。

心よりご冥福をお祈りいたします。

投稿: さんもも | 2016年9月27日 (火) 17:41

♪さんももちゃん♪
そうなの。その方なの。
私にとっては幼い頃からの思い出いっぱいの方でした。家族とは別の悲しみだけどとてもショックを受けています。

でもそれも私の命を含めて巡っていく命のサイクルなのだと何となく実感ができるようになっています。

さんももちゃんの好きな小鳥の写真。
可愛いでしょ♪

投稿: Stella | 2016年9月27日 (火) 18:12

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