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2013年2月

はなとメラノーマ

はながメラノーマだと気が付かなければ「もう少しで14歳なんだし、おばあちゃん犬ってこんな感じなんだろうなぁ」と何か大きな異変が起きるまで暢気に毎日を過ごしていたんだと思う。確かに去年の今頃はもっと元気だった。すずにちょっかいも出していたし、目を離すとイタズラもしていた。

でも、今の状態も14歳間近だと思えばそんなに悪くはないと思うんだ。
確実に衰えてきてはいるけれど、食欲もあるし足腰だって小走りぐらいならまだできる。
耳は遠くなっているけど、うっすら白内障っぽい目でも庭を横切る猫やカラスを発見するのはすずより早いくらいだもの。「Wan!」って声だってまだまだ迫力あるし。
日長一日寝ているけれど、お客様にはお愛想だって振りまける。
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そう楽観的に考えればいくらでもプラスポイントは見つけられる。

でも、本当は確実に進行している憎たらしいメラノーマ。こうしている間にもはなの体の中で増殖を続けているのだろう。寝ている時の彼女の姿はまるで細胞の一つ一つに生きるためのエネルギーを送り込んでいるかのようで、深い眠りにつくその姿は静かな迫力にさえ満ちている。
はなの右側の頬がここ1ヶ月でぷっくりと腫れてきた。昨日のレントゲン検査でも眼窩の骨への浸潤が少しだけど進んでいるのが確認できた。肺にもうっすらと牡丹雪みたいな淡い影が写っていた。1ヶ月前にも同じ位置に写っていたその淡い影は少し大きくなっているように見えた。転移でないとは言い切れない。他にも気になる点をいくつか抱えている。

そして、患部の一番近くにあった歯が抜けてしまった。
先生がグラグラしているのに気が付いて、麻酔をしなくても大丈夫な位の処置で取れてしまった。
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多分、一番始めに歯槽骨へ浸潤したから歯を支える土台がもう溶けてしまっているって事。「持って帰りたい・・・」って言ったら先生がキレイに洗ってくれた。

手術もしていない、抗癌剤も放射線治療も行わない。「QOL」を第一優先に出来る限りの事をしていこうって決めた時点で癌が消えてなくなるなんて事はないと分かっている。プラス思考は魔法でもなんでもないって事も痛いほどよく分かっている。
それでも私は「おばあちゃんでも出来る事」を数えて喜びに変えていこうと思う。

本当はこれからどんな苦しみがはなを襲うのだろうと考えると不安で胸が張り裂けそうになる。他に出来る事はないかともがいてしまう。でもはなは昨日を懐かしむでもなく、明日を憂うわけでもなく、間違いなく「今日」を精一杯に生きている。悲観して涙に暮れてばかりいたら、それこそ本当に憎い「あいつ」の思うつぼ。はなを痛みや苦しみから遠ざけることを第一に考えて、後は毎日を笑って穏やかに過ごそう。
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おはな様が最期のその時まで頑固で気高いおはな様でいられれば、その時初めて私達は病を「乗り越えた」って胸を張って言えると思うから。
ね、そうだよね、はな

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向き合うということ

はながメラノーマだと告知を受けてから3ヶ月近くになります。
全く予想もしていなかった事でした。まだたった3ヶ月なのにもっともっと時が過ぎたような気がしています。
一方で頭の片隅では「いつかは腫瘍になるかも」と漠然とした心づもりはしていました。でも、それが現実に目の前に突きつけられた時、一瞬、この世の音が全て消え去り、時が凍り付いた感じがしました。

ショックで震える心を大急ぎで見えない箱に放り込み、体の奥の深い所に投げ入れ沈めました。「大丈夫、大丈夫。私は泣かない。動揺しない。毅然としなくちゃ。」って言い聞かせながら。そうでもしないと冷静に向き合えない気がしたのです。
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でも、帰宅するや否や私もきっと多くの人がそうするように、ネットで情報をかき集めました。余命宣告を受けてからの寿命。治療方法や飲んでいるサプリ。食事内容。飼い主さんが必死にそれぞれの方法で愛犬の病と向き合う姿にこれからの自分を重ね不安と決意とが交錯するばかりでした。

サプリや治療方法で取り入れられるものは参考にさせて頂き、主治医の先生とよく話し合いはなに負担を掛けない程度のペースを掴んだ今は全くメラノーマに関する検索をしていません。

ネットにはありとあらゆる情報が溢れています。
何を選んでも、またそれと反対の方法を選択している人がいるものです。
よく考えて手術や放射線を選択しなかったはずなのに、最先端の治療を受けている方の記事を読み「自分ははなを見捨てているの?」と動揺する。免疫力アップを目指し全てを手作り食にしている方の記事を読めば、変わらずにドッグフードを食べさせている自分が手を抜いているようで後ろめたい気分になる。またはなのように「おまけの人生」に入っている場合と若くして病に冒されてしまった場合とは飼い主さんの心持ちも随分と違うかもしれません。

心をしっかりと持たないままネットの情報に頼れば、自分を見失い何を選んでも間違っているような気分に陥りかねません。愛犬との残された貴重な時間をそんな気持ちで過ごす事ほど勿体ないことはありません。

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結局、何を選択するのかは全て自分の意志です。
毎日、自分の犬と向き合っている飼い主が悩みながらも自分の責任で選ぶ他にないのです。どの飼い主さんも愛犬によかれと思い深い愛情から選択しているのです。だから私は、飼い主さんが何を選んでもきっと「それが正しい」のだと思います。

そして友人が言っていたように「どんなにやり尽くしても、もっとこうしていれば・・・」と後悔するものなのだと思うのです。
もし後悔に浸りどよよんと落ち込む事があるとすれば、それははなを見送ってからにしようと思います。少し腫れてきたはなのほっぺたにメラノーマの存在を意識しない日はないけれど、今ははなが「な~んだ。今日も普通の一日だった」と眠りにつければ私はそれでいい。

この先、想像以上の事態に慌てふためく日が来るかもしれないけれど、それはその時に最善と思える選択ができればよしとしよう。
この記事を書きながら、愛おしい相棒達の病と向き合っている全ての飼い主さんに「自分の選んだ道を信じて今日を大切に過ごそう」と心から願わずにはいられません。

正直、時々ちょっと弱気になる事もあるはなすず母さんの独り言です(*^-^)

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雑木の庭~途中経過①~

お天気が悪かったりしてちょっとの間、中休みをしていた雑木の庭造りが再開しました♪一生懸命にてきぱきと、そして丁寧に作業をして下さる職人さん達には感謝の気持ちでいっぱいです。
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職人さん達は明日の準備の為に午後の少し早い時間に引き上げていきます。
職人さん達が帰った後、愛情を持って植栽された事がとてもよく分かる我が家の庭の新しい顔ぶれに挨拶をしに行くのが今の楽しみ♪

植栽の作業中も気になって何度も窓から覗いている迷惑な私です(^_^;)
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とても嬉しいことに、はなが上の写真の階段を一人で上り降り出来ました♪
最近は段差を嫌がるようになり、ちょっとした低い階段でも躊躇するのですが、ここは目を離した隙に何事もなく勝手にまだ泥んこの庭に降りていきました(*^-^)
上る時も最後の一段を除いて手助けなしで自分で上れたのでとても嬉しかった・・・。
すずは下りたら最後、走り回って泥の中を転げ回りお風呂場行きとなるでしょう(^_^;)
彼女には完成までもう少しの間、我慢して貰わなければなりません。

土や木々が発するエネルギーがはなの生命力を刺激してくれたらいいなぁと思っています。
まだ作業途中の庭だけど、もうすでにたくさんの小鳥たちが遊びに来ています。

小鳥や虫たち、生きとし生けるもの達みんなの命がキラキラと輝いて見える今日この頃です。そしてたくさんの優しい気持ちに助けられて今の私でいられます。
すべてのご縁に心から♪ありがとう♪

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